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表−2 原油の分類

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(出典:新石油辞典 石油学会編)
上表のように原油が区分されているが、実用上はガソリン、灯・軽油留分など軽質分の多い原油を軽質原油、これらの少ない原油を重質原油と呼び分けており、たとえばインドネシアと中東のように産出地域が異なると、この留分得率による区分と比重による区分とでは軽質・重質の傾向が一致しないことがある。
<調査結果>
表−1に示した各原油の蒸発量を比較すると、重質原油から軽質原油になるほど、また、軽質留分(ガソリン、灯油、軽油)量が多く、比重の低い原油ほど蒸発が多く、且つ蒸発時間も短い。
(2)ムース化油の作成
<目的>
燃焼試験においては、天然のムース化油を使用するのが最適であるが、試料を入手することがほとんど不可能であるため、人為的にムース化油を作成した。
<概要>
ムース化油の作成は、蒸発させた原油又はC重油等と人工海水(アクアマリン)を所要の割合で容器に入れ次の方法で行った。(図−1、写真−2,3参照)
A 「プロペラ撹絆法」(羽根枚数4枚、羽根直径22cm、回転数 1430回/分)
油水界面付近にプロペラを設置して回転させ、油水を混合する。
B 「ギヤーポンプ油水循環法」(モーター出力0.5kw)
油水界面付近にギヤーポンプの吸入口を、吐出口を油面近くに設置して油水を循環する。
C A+Bの併用

 

 

 

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